環境:
バージョン:OpenMediaVault4.1.26-1(Arrakis)
ハード:RaspberryPi 3B+
rootでログインしているのでターミナルでの入力は常に管理者権限。#で表示。
#で記載されている場所は、ラズパイのHDMI表示画面か、SSHでの入力となる。
NAS(Network-Attached Storage)に挑戦
『openmediavault4』という、DebianLinuxカーネルのフリーNASシステム。
・ソフトウェアRAID
・webブラウザから操作できる
・Raspberry Piなどのアーキテクチャをサポート
公式サイト(https://www.openmediavault.org/download.html)からダウンロードする。
ラズパイ用なので、『RaspBerry Pi images』を選択。
自分の持っているラズパイに合わせたimgファイルをダウンロードする。
今回はRaspberryPi 3B+なので、OMV_4_Rsapberry_Pi_2_3_3Plus.img.xz』を選んだ。
拡張子.xzは圧縮ファイルなので、7-Zipなどで展開する。
271MB→2,856MBと10倍の圧縮率にびっくり。
展開されたimgファイルは『Win32DiskImager』『Etcher』などのSDカードにライティングできるソフトで書きこむ。フォーマットするために『SD Card Formatter』などもあれば便利。
SDカードは8GBを用意してたけど、4GBあれば十分かも。
書き込んだSDカードをラズパイに入れて起動。
raspberrypi login:root
password:openmediavault(表示されないけど)
You are required to change your password
Changing password for root.
(current)UNIX password:openmediavault
Enter new UNIX password:新しいパスワード
Retype new UNIX password:新しいパスワード※確認用
ここまでこれば、あとはWEBブラウザからの設定となるが、どう頑張ってみても入れない。nginxが上手くサービス開始してないっぽい。
※ルーター側でIPv6を使用する設定にしておらず、IPv6のアドレスがないために起こっていた問題だったようなので、IPv4をListenするように設定。
コンソール画面で下の二つを実行
# service nginx status
# nano /etc/nginx/sites-enabled/openmediavault-webgui
/etc/nginx/sites-enabled/openmediavault-webguiの下の方にある、
}
listen 80;
#listen [::]:80 ipv6only=off;
上記のように#でコメントアウトすることで、無事WebGUIにアクセスすることが出来るようになった。(これが分かるまで丸1日かかった・・・)
最初っからヘッドレス起動させるためには、上記openmediavault-webguiファイルだけ最初に直してから、RaspberryPiにSDカードを入れて20分くらい放置。ブラウザでIPアドレスを入力、SSHを有効にすればOK。
IPアドレスはping<ホスト名>でWindows機からでも確認可能。
$ ping RASPBERRYPI
ここからはブラウザにて設定
OpenMediaVaultの設定
言語:日本語
ユーザー名:admin
パスワード:openmdeiavault
これで各種設定画面に入れるようになった。
1.システムのアップデート
「システム」>「アップデート管理」
”チェック”を押して最新化する。すべて選択し”アップグレード”を押して更新可能なパッケージをアップグレードする。SSH画面の段階で「#apt upgrade」していれば不要。
アップデート可能な パッケージがなければ次へ。
2.管理パスワードの変更
「システム」>「一般設定」ー「Web管理者パスワード」タブ
同じパスワードを入力し、管理者パスワードを変更する。
”保存”を押す。次回ログイン時から適用される。
システムに変更がかかる場合には「設定が変更されました。あなたはそれらを有効にするために変更を適用する必要があります。」と表示されるので、”適用 ”を押す。
3.時刻設定
「システム」>「日付と時刻」
タイムゾーン:Asia/Tokyo
NTPサーバを使用する:ON
時刻サーバ:ntp.jst.mfeed.ad.jp ※デフォルトのままでも良い
※NTP(Network Time Protocol)サーバとは、インターネットなどのTCP/IPネット ワーク上で現在時刻の情報を配信するサーバ
4.ドライブをマウントする
「ストレージ」ー「ディスク」
ここでも詰まる。 まず、デバイスを接続した状態でインストールすると認識しない!一度OMV4側で再起動する必要がある。ラズパイ側での再起動ではなく。普段はSSHで再起動してたから気が付かなかった。 |
次に、OMVはexfat(ファイルシステム)には対応していない。そもそも対応表にも載ってない。
Type | Format | Mount |
ext4 | ○ | ○ |
ext3 | ○ | ○ |
jfs | ○ | ○ |
xfs | ○ | ○ |
btrfs | ○ | ○ |
zfs | × | × |
ntfs | × | ○ |
hfsplus | × | ○ |
ufs | × | ○ |
vfat | × | ○ |
そのため、①WINDOWS標準のNTFSでフォーマットするか、②OMVでexfatを使用できるようにするか、の二択になる。
①WINDOWSパソコンに接続して右クリック>フォーマットを選択。ファイルシステムでNTFSを選ぶだけ。
②ラズパイでexfatを利用できるようにする。
# apt-get install exfat-fuse
# apt-get install exfat-utils
と入力する。ついでにWindows標準のファイルシステムであるNTFSを利用するためには、
# apt-get install ntfs-3g
「ストレージ」>「ファイルシステム」にてUSBHDDを選択し、”▶マウント”。
※表示されていな場合には、”+作成”を押してデバイスを選択、適当なラベル名をつけて、ファイルシステムを適当に選んで”はい”を選択。
5.SMB/CIFSの設定
「サービス」>「SMB/CIFS」ー「設定」
一般設定フレーム内の”有効”を有効にする。
「サービス」>「SMB/CIFS」ー「共有」
”追加”ボタンで表示された共有の追加ウィンドウを出し、デバイスでマウントしたディスクを選ぶ。
6.ユーザーの登録
「アクセス権の管理」>「ユーザー」
”追加”を押してユーザーの編集画面を出す。
この中の名前とパスワードはウィンドウズパソコンから接続するのに使用するので、覚えておく必要がある。
シェルとは:コンピュータのOS(オペレーティングシステム)を構成するソフトウェアの一つで、利用者からの操作の受け付けや、利用者への情報の提示などを担当するもの。linuxでのスタンダードなシェルは、bashらしい。
7.ウィンドウズPCからの接続
エクスプローラーを開きネットワークを選ぶと、ホスト名のコンピュータが現れる。それを選ぶと、中にはSMBの設定で作成した共有フォルダがある。
8.MiniDLNAの設定
DLNAサーバーとしても使いたいので、miniDLNAのプラグインを追加する。
「システム」>「プラグイン」 検索
「openmediavault-minidlna 3.3.11」にチェックを入れインストール。
「サービス」に「DLNA」の項目が追加されるので、「設定」タブの一般設定で”有効”を有効にする。
「共有」タブ>”+追加”から共有したいフォルダを選択。手順は5.SMBと一緒。
※注意!! ユニークなフォルダを選択しないといけない。SMBと同じフォルダは設定できないので、SMBで設定したフォルダの一階層下に新しいフォルダを作成し、そのフォルダを共有フォルダとして設定したら選択可能となった。
転送速度は1~1.2MB/s程度しか出ていない。
Rappbianなどでも一緒なので、環境上の問題なのか。
エラーなどへの対応は、別な記事を作成。
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